ジェンダーの是非で白熱 早稲田祭で女性議員
早稲田祭2005フォーラム「女たちは未来を拓けるか?」
日時: 2005年11月6日(日) 14:00−17:00
会場: 早稲田大学
主催: 早稲田大学大学院
公共経営研究科学生会
スピーカー
片山さつき衆議院議員(自民党)、佐藤ゆかり衆議院議員(自民党)、
西川京子衆議院議員(自民党)
小宮山洋子衆議院議員(民主党)、西村智奈美衆議院議員(民主党)、
蓮舫参議院議員(民主党)
コーディネーター: 筑紫哲也 早稲田大学大学院公共経営研究科 教授
「刺客」候補で話題をまいた自民党の女性3議員と民主党の女性議員3人が6日、早稲田祭で論戦した。
民主党議員からは「仕事を辞めなければ出産できない日本の制度を改革すべき」との意見が多かったそうだ。お定まりの主張というところか。対し自民議員からは「社会的に整備すべき点もあるが、それに連れて人間力が低下していく。最初の子育てを女性がやり、家族が介護をするのは当然」、「社会進出の基礎的環境は整備すべきだが、女性優遇策は女性を弱くする」と自助努力を説く意見が多かったとのこと。至極当然のことと言うべきか。
話題が男女共同参画行政に及ぶと、司会の筑紫氏は「自民党の中に、ジェンダーという言葉を批判する動きがあり、それも次期総理候補という人がかかわっている」と安倍晋三官房長官を暗に批判したそうだが、案の定と言うところ。「ジェンダー」を批判しているのでなく、「ジェンダーフリー」の名の下に性差を否定したり、行き過ぎた性教育を推し進めることを批判しているのだ。例によってお得意の問題のすり替えをここでもやっている。
西川氏は「ジェンダーは単に男女を示す言葉なのに、フェミニストが差別的意味合いを込めて使い出したところに問題があり、これに自民党が危機感を持っている」とキッパリ。正に正論だ。
司会の筑紫氏は、このテーマで完全に中立的な立場を離れ、自民党のジェンダーフリー批判の動きを牽制(けんせい)。男女共同参画社会基本法が改正されないよう懸命に小宮山氏に加勢していたとのこと。さもありなむ。偏向はいつものことだ。
ところで先日、猪口邦子議員が「過激な性教育・ジェンダーフリー教育」の実態を調べる自民党の「実態調査プロジェクトチーム」に対し、それを抵抗勢力と見なして、「我々新議員3人(片山さつき、猪口邦子、佐藤ゆかりの小泉チルドレン)が団結してジェンダーフリーバッシングを許しません!」と、勇ましい発言をしたときに、同席していながらその言葉を特に否定しなかった片山さつき、佐藤ゆかり氏の発言が気になるところだったが、どうやらそのような過激発言は控えたようだ。両氏には今後、この件に関する懸念を払拭するような積極的な所を見せて欲しい。
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