「製造物責任」で中国製自転車を「詐欺」と訴える 米国の裁判、つぎに中国を標的

 昨日に続き、「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」から引用する。記事は数日前のものだが、同じく中国問題を扱ったもの。

 中国製の自転車に乗っていた子供が前輪が外れ、前方に放り出される事故が相次いで起こっているというものだが、たかが自転車事故とは言えない怖そうな事故である。着脱装置の使い方が悪いと言っているそうだが、同様事故が相次げばそれは誠意のない単なる言い逃れであろう。
 こういう事例は枚挙に暇がないそうだ。日本メーカーの製品を模した偽物を作りまくり、クレームがあっても意に介せずという無法者も顔負けのやりたい放題。その破廉恥さに商道徳を説いても糠に釘では手の施しようがないではないか。日本でも薬物が残る中国産食料品の危険性が叫ばれるようになったが、この調子では世界市場で粗悪中国製品が大問題になる日もそう遠くはないことであろう。

 その時中国に残された生きる道は何なのか。昔ながらの収奪、略奪の世界に舞い戻るのだろうか。

平成17年(2005年)12月8日(木曜日)
 「中国は子供を危険にさらすものを売りつけた!」として賠償要求の裁判が米国サンフランシスコで開始された(12月7日)。

 これは中国製自転車によって大けがを負わされた子供たらの親らがサンフランシスコの裁判所に訴えたもの。
 
 販売した大手デパート、ウォルマートの前でも親たちは抗議活動を行った。
 親たちはこのウォルマートカリフォルニア州の自転車輸入会社「ダイナクラフト」を相手取り、危険な自転車を販売したのは詐欺だとして賠償訴訟を起こしたのだ。
 
 中国製自転車は、いまや世界を席巻しているが、たとえば前輪が走行中に外れ、乗っていた子供が前方に放り出されたりする危険な事故が相次いでいる。
 
 メーカー側は親や監督者が前輪の着脱装置を正しく取り付けなかったのが原因と反論しているが、ようするに着脱装置に欠陥があるわけで、適切な警告がされていなかった。
 
 米国ではこの種の裁判で製造側が勝訴した判例はほとんどない。
したがって、この裁判結果は世界市場で粗雑な中国製品への訴訟に発展しかねないだろう。


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